PRPって何?
こちらのコラムでは再生因子注入療法について紹介しています。
その中で「PRP療法」「PRPを抽出」などの表記が多々ありますが、そもそもPRPって何?という疑問をお持ちではないですか?
今回は再生因子注入療法の説明に欠かせないPRPについて、分かりやすく紹介していきます。この記事を読めば、誰でもPRPについて詳しくなれますよ。
PRP=多血小板血漿(たけっしょうばんけっしょう)
PRPとは多血小板血漿(たけっしょうばんけっしょう)のこと。英語表記のPlatelet Rich Plasmaの頭文字を取ったものです。PRPは人の血液から抽出されており、血小板濃度を通常の血液の約3~7倍に濃縮したもののことです。血小板たっぷりの血液と考えると、イメージしやすいでしょう。
血小板の作用とは?
先ほどPRPは血小板濃度を通常の血液の約3~7倍の濃縮したものだと説明しましたが、なぜ再生医療では血小板濃度を濃くする必要があるのでしょうか。それは、血小板には組織の修復を助ける力があるから。
例えば、あなたが転んで怪我をしてしまったとき、血が出て傷ができますよね。そしてその傷はいつしかカサブタになり治癒します。血小板には傷ついた部分の修復を促進するための成分「サイトカイン」があり、怪我をしてから治癒するまでの重要な役割を担います。さらに修復だけでなく組織を成長させる働きもありますので、さまざまな再生医療に役立っているのです。
つまり血小板には血を止めたり、カサブタを作る作用があり、逆に血小板が少ない人は血が止まりにくくなってしまうのです。人体にとって血小板は非常に重要ですね。
PRPは安全性も高い
PRPはその安全性にも注目されています。自身の血液を使って傷ついた組織を修復するので、拒絶反応やアレルギーは極めて起こりづらいと考えられています。安全性の高さから薄毛治療、スポーツ外傷に対する治療などさまざまな再生治療に役立てられています。
まとめ
いかがでしたか?今回はPRPとは何なのかを紹介しました。最後に紹介した内容をおさらいしましょう。
・PRPとは多血小板血漿(たけっしょうばんけっしょう)のこと
・血小板濃度を通常の血液の約3~7倍の濃縮させたPRPは組織の再生に役立つ
・自身の血液から抽出されたPRPは安全性が高い
再生因子注入療法の説明には欠かせないPRP。最新の再生因子注入療法として注目を集めているPRPは、今後も活躍が期待されています。