再⽣因⼦注⼊療法

コラム

変形性膝関節症のヒアルロン酸注射の止め時は?

変形性膝関節症の治療の一つに、ヒアルロン酸の関節内注射があります。

ヒアルロン酸は軟骨の主成分であり、ヒアルロン酸を注入することで、軟骨を保護したり、炎症を取ったり、軟骨の破壊を防いだりする働きが期待できます。これらの作用により、関節痛の緩和と関節の滑らかな動きを取り戻す治療につながります。

では、注射を始めたらいつまで続ければいいのでしょうか。

ヒアルロン酸注射のメリット・デメリット

ヒアルロン酸注射のメリットは、感染症のリスクはあるものの、重篤な副作用がないとされている身体への負担が少ないことです。初めは週1回の間隔で5回連続で注射を行います。その後は2~4週間ごとに注射を継続して行うのが一般的な治療の流れです。

デメリットとしては、ヒアルロン酸注射は根本治療ではないため、効果が一時的であったり、効果が出にくい場合があったりすることがあります。それほど強い痛みではありませんが、注射自体に痛みがあることもデメリットとなるでしょうか。

どのくらいの期間続ける?いつやめる?

ヒアルロン酸の注射で効果が薄ければ、一時的にステロイドの注射を検討されます。ステロイド注射は副作用が強く出るリスクがあるので、長期的に続ける治療ではありません。再度ヒアルロン酸注射に切り替えます。

だいたい3~4ヶ月様子を見ながら注射を続けて、効果が薄いようであれば、手術も検討します。バイオセラピーやラジオ波治療など、新しい治療法もありますので、手術はできない、したくないという方は主治医に相談してみてください。

では、逆にもう痛みは治まったし調子が良いという方は、いつ止めるのか。なぜ迷うのかと言えば、止めたらまた症状が出てきてしまうのではないかと考えてしまうからでしょう。最終的にはご自身の判断にはなりますが、必要がないと感じるならば、治療を続けなければならないというわけではありません。止め時に迷うのであれば、主治医に相談してみましょう。

まとめ

変形性膝関節症に対するヒアルロン酸の関節内注射は、症状が続くようであれば3~4ヶ月を目安に継続し、手術やバイオセラピーなどの別の治療法を検討する必要があるのかを判断していくと良いでしょう。

症状が良くなって、いつまで続ければよいのかを迷うのであれば、止めるタイミングを主治医に相談してみましょう。変形の重症度などに合わせ、注射が不要となるのか、間隔を開けて継続した方が良いかなどのアドバイスをもらえれば、判断しやすくなるでしょう。

参考サイト:

https://seikei-online.jp/column/knee/7427

https://www.jinko-kansetsu.com/ask/36/

https://hiza-itami.jp/knee/conservative.html

https://www.nhk.or.jp/kenko/qa/detail_14.html

https://www.healthcare.omron.co.jp/pain-with/knee-pain/treatment-knee-osteoarthritis/