再⽣因⼦注⼊療法

コラム

O脚に注意!

以前のコラムで、日本人にはO脚の方が多いので、痛みが内側に出る変形性膝関節症が多いという話をしました。

日本人にO脚が多い理由は、靭帯の位置や筋肉の走っている走行の特徴によるもので、欧米人にはX脚の方が多いとされています。

変形性膝関節症には、原因がはっきりしない一次性のものもありますが、はっきりとした原因のある二次性のものが大部分を占め、その最も大きな原因がO脚なのです。

では、O脚について詳しく見ていきましょう。

O脚になってしまうのはなぜ?

O脚には、遺伝や生まれつきの骨格が原因になっている場合と、日常生活の生活習慣などが原因となる場合があります。遺伝や生まれつきの骨格によるO脚は、整形外科の専門医による診療を受けましょう。

O脚になりやすい日常生活での原因としては、姿勢や筋肉のバランスが悪かったり、歩き方が悪かったりすること、脚を組むクセ、筋力低下などが挙げられます。靴のサイズが合っていないこともO脚の原因になってしまうので、気をつけましょう。


O脚があたえる影響

O脚は変形性膝関節症になりやすくなるということの他にも、身体に影響を与えます。

O脚は骨盤に負担がかかりやすくなるので、腰痛を引き起こすことがあります。また、下半身の筋肉にも負担がかかりやすく、その負担によって血流やリンパの流れが悪くなると、脚に脂肪がつきやすい、むくみやすい、疲れやすいといった症状が現れてきます。

O脚を予防するためにできること

O脚を予防するには、運動することや、歩き方・座り方に気を付けること、自分の足に合った靴選びをすることなどが挙げられます。

内転筋や大腿四頭筋を鍛える運動が効果的で、骨盤のゆがみを改善するストレッチもおすすめです。内転筋や大腿四頭筋を鍛える運動が効果的で、骨盤のゆがみを改善するストレッチもおすすめです。

背筋を伸ばして、足裏全体で着地するように歩くことも大切で、ガニ股歩きはO脚を助長するので気をつけましょう。骨盤のゆがみを改善するために、座り方も大切で、椅子には深く腰掛け、両膝をつけ、かかとも床につけましょう。

靴選びも重要で、自分の足のサイズに合った運動靴がおすすめです。

まとめ

日本人は、もともとO脚になりやすい体の特徴を持っています。日常生活の中で姿勢に気を配ったり、運動を取り入れたりすることで、予防効果があることも分かっています。

変形性膝関節症は、加齢とともに増えてしまう疾患ではありますが、その大きな原因となるO脚を予防することには大きな意味があると言えるでしょう。

参考サイト:

https://seikei-online.jp/column/knee/6430

https://twmu-amc.jp/mce/seikeigeka/smp/topics/index2.php

https://www.jinko-kansetsu.com/ask/64/index.html

https://medical.jiji.com/medical/014-0082-01