変形性膝関節症のセルフケア
変形性膝関節症は、整形外科での治療が必要になる病気です。
痛み止めを服用したり、電気治療を行ったり、膝に注射をしたりと
治療法はいくつもあり、最終的に手術が必要になることもあります。
病院での治療も大切ですが、自分でできるケアがあることをご存じでしょうか。
加齢が大きく関係しており、完全に予防することは難しいかもしれませんが、
セルフケアを行うことで、膝を守り、痛みの軽減や進行を緩やかにするための
働きかけができます。できることから始めてみませんか。
＜膝の負担を減らす① 日常生活の見直し＞
日常生活において、膝への負担を減らすためにできることがあります。
・正座を避ける
・血行を良くするために温める
・重いものを持たない
・痛みを我慢して運動しない
・ウォーキング（平坦な道を30分程度・週3回程度から始める・痛みが出たら
無理をしない）
・膝を安静にし過ぎない（関節が動きづらくなってしまう） など
＜膝への負担を減らす② 減量＞
体重が1kg増加すると、平地の歩行で3〜4倍、階段の昇降で6〜7倍の負荷が膝にかかると言われています。体重の増加は膝への負担に直結します。逆に体重を減らせば、その分膝への負担が大きく減らせます。
＜膝への負担を減らす③ 運動・ストレッチ＞
適切な運動をすることで、膝の負担を減らすための筋力をつけたり、血流改善や新陳代謝の促進が図られ、細胞が活性化されます。これにより、老廃物の排泄や繊維軟骨の再生が進み、膝への負担を減らすことができます。また、ストレッチも効果的です。
＜引用：日本整形外科学会 症状・病気を調べる 「変形性膝関節症」＞
https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Fwww.joa.or.jp%2Fpublic%2Fsick%2Fcondition%2Fknee_osteoarthritis.html&psig=AOvVaw32jEZTWR3Kn7CqOvDMT5DH&ust=1668647938421000&source=images&cd=vfe&ved=2ahUKEwjvoaKOxLH7AhWQfnAKHXASDDwQr4kDegQIARAn
＜膝への負担を減らす④ 靴・足底版＞
膝への衝撃を減らすためには、靴選びも大切なポイントです。サイズが合っていない靴や、ヒールが
高い靴は膝への負担を増加させてしまいます。ひもやベルトでしっかりと固定され足にフィットし、かかとの部分が型崩れしにくい靴は、歩行が安定し膝への負担を軽減させてくれます。
また、足底版（インソール）で、日本人に多いＯ脚の人は膝の内側を、X脚の方は膝の外側にかかる負担を軽減することで、膝関節が擦り減るのを防ぎ、変形性膝関節症の進行を抑える効果を期待できます。
＜まとめ＞
変形性膝関節症には、病院で行う治療だけではなく、日常生活の中で自分で行える予防方法や
痛みを軽減させられる方法が多くあります。膝の変形は治りません。薬で痛みをコントロールすることも必要ですが、膝への負担を減らすことで、進行を遅らせることができます。減量や運動は、膝だけではなく、生活習慣病の予防にも役立ちます。ぜひ、取り入れられることから始めてみてください。
＜引用：日本整形外科学会 症状・病気を調べる 「変形性膝関節症」＞
＜参考＞
変形性膝関節症-日本臨床整形外科学会
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://jcoa.gr.jp/wp-content/uploads/2021/03/koa.pdf
湧永製薬｜膝の痛みの予防と対策
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://jcoa.gr.jp/wp-content/uploads/2021/03/koa.pdf
変形性膝関節症の運動療法｜日本整形外科学会chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.joa.or.jp/public/publication/pdf/knee_osteoarthritis.pdf
