再⽣因⼦注⼊療法

コラム

変形性膝関節症に対するラジオ波治療

2023年6月1日から、変形性膝関節症の治療として「末梢神経ラジオ波焼灼療法」が保険適応になったことをご存じでしょうか。

変形性膝関節症には、消炎鎮痛剤を内服したり、ヒアルロン酸を膝関節内に注射したり、といった保存療法が行われています。その中でも、今までの保存療法では痛みのコントロールが難しいけれど、手術が必要なほど変形が強くない、手術はしたくない、できないという方に、新しい治療法が増えました。

具体的には、膝の末梢神経に局所麻酔薬を注入し、ラジオ波を当てることで痛みの軽減が図れるかを確かめてから、実際に神経にラジオ波を当て,治療を行います。上内側膝神経など3本の末梢神経にアプローチし、針を刺して、その針先から流れるラジオ波で、神経のたんぱく質を固めることで痛みを抑えます。

治療は1時間程、入院の必要もありません。治療前の痛みを10とすると、治療後では3~4位に軽減されることが多く、効果も1~2年続くとされています。費用は3割負担の方で4万5千円程度。治療の効果が薄れてきたら、繰り返し治療を行えるそうです。

このラジオ波治療は、国内での臨床試験は行われておらず、米国の試験での有効性を評価されて保険適用となっています。まだ、始まったばかりの治療ですが、膝の痛みが強くコントロールが難しい方は、相談してみてはいかがでしょうか。

参考サイト:

https://www.tokyo-np.co.jp/article/279744

https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/column/20/060500006/081400102/

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/202306/579983.html

https://seikei-online.jp/column/knee/311